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2024/11/20

【施工事例付】オフィスレイアウトの作り方。おしゃれさと実用性を高めるポイント

おしゃれかつ実用性の高いオフィスレイアウトはどう作る?施工事例付きで解説!

オフィスレイアウトを上手く変えられれば、おしゃれさでブランドイメージを高めたり、従業員のパフォーマンス向上を図れたりと、さまざまなメリットがあります。
しかし、レイアウト変更に失敗すると、おしゃれでないどころか実用性の低いオフィスになってしまうおそれがあるため、慎重におこないましょう。
この記事では、オフィスレイアウトの種類や、オフィスの運用方法、おしゃれさと実用性を兼ね備えたオフィスレイアウト作りのポイントなどについて、詳しくご紹介します。

 

目次

    1. オフィスレイアウトの主な種類
    2. オフィスの主な運用方法
    3. オフィスレイアウトを作り始める前に確認したいこと3つ
    4. おしゃれで実用的なオフィスレイアウトを作るポイント
    5. TOMITA株式会社のオフィスレイアウト事例
    6. オフィスレイアウトはTOMITA株式会社にご相談ください

 

オフィスレイアウトの主な種類

主なオフィスレイアウト10選

オフィスレイアウトの種類は主に10個です。それぞれの特徴を見ていきましょう。

対向型

対向型とは、従業員が向かい合うようデスクを配置する、基本的なレイアウトを指します。
部署別に島を分けることが多く、向かい合わせたデスクの横には、その部署の上長席を設けるのが一般的です。
片袖机や両袖机、平机といった個別のデスク、ロングデスクなど、デスクを問わず実現しやすいのが特徴で、どのようなオフィスにも馴染むレイアウトといえるでしょう。
また、従業員同士が近く、コミュニケーションが取りやすいというメリットもあります。
ただし、従業員同士の視線がぶつかりやすく、上長の視線が気になって集中力が途切れるといったデメリットもあります。
問題が出る場合は、パーティションで区切るか、視線がぶつからないように従業員をずらして配置するなど、工夫が必要です。

背面型

背面型とは、従業員同士の背中が向かい合うように、デスクを離して配置するレイアウトのことです。
対向型で向かい合っていた従業員を背中合わせにし、上長もデスクを外側に向ける形を指します。
背面型は、視線がぶつからず、場合によってはパーティションを設置して島の外からの視線も遮ります
そのため、集中しやすい環境作りができることがメリットといえるでしょう。
部署のメンバーが近く報連相がしやすい、通路を1つに集約できるためスペース効率が良いというメリットもあります。
ただし、他の部署との連携が取りづらく、上長からは部下の仕事ぶりが確認しづらいといったデメリットがあります。

同向型・並列型

同向型(あるいは並列型)とは、学校やセミナーのように、従業員を一方向に向けるレイアウトのことです。
コールセンターや、銀行などで使われることがあります。
デスクを問わず配置しやすいことや、視線がぶつからず集中しやすいことなどがメリットとして挙げられます。
ただし、コミュニケーションが取りにくい配置で、すぐにコミュニケーションを取れるのは、左右の従業員程度です。
そのため、個々人の仕事が独立しており、いつも同じ流れで業務が可能な、定型業務が主のオフィスであれば向いているといえるでしょう。

縦横型・クロス型

縦横型(あるいはクロス型)は、デスクの向きの縦横を組み合わせて配置するレイアウトのことです。
対向型や背面型が、基本的にデスクを縦か横どちらかに揃えて配置するのに対し、縦横型は、縦と横どちらも使います。
例えば、島を漢字の「工」のようにつなげたり、ひらがなの「に」のように離したりして配置する形です。
スペースを有効活用でき、座席にも社内ヒエラルキーのような役割を与えられるといったメリットがあります。
コミュニケーションも生まれやすいものの、動線が複雑でぶつかりやすく、移動のしやすさが損なわれやすいことがデメリットです。
また、縦横のデスクをつなげるとスペースを取るため、人数の多い部署であれば島を分ける必要があります。
そのため、部署ごとに長い島を作りたいオフィスにはやや不向きといえます。

左右対向型・クラスター型

左右対向型(あるいはクラスター型)とは、同向型を2方向に分けたような、点対象のレイアウトのことです。
例えば、左向きのデスク一列と、右向きのデスク一列を隣接させるような配置を指しています。
お互いの視線がぶつからないよう、列の間に棚を置いたり、個別のデスクをパーティションで囲んだりして配置します
プライバシーを確保しつつ、多くの従業員を同じオフィスで受け入れる場合に向いています。
ただし、動線はそれほど効率的でなく、コミュニケーションも取りづらいことがデメリットです。
また、一度配置すると移動しづらい、スペース的な効率は良くないというデメリットもあります。

ブース型

ブース型は、ブース型デスクを主体にしたレイアウトのことです。
パネル一体のブース型デスクや、パネルやパーティションで囲った個別のデスクを、対向型や同向型、左右対向型のように配置します。
対向型のような配置でも視線がぶつからず、個室に近い環境は他のことに気を取られずに集中しやすいというメリットがあります。
プライバシーやセキュリティに配慮したデスクのため、機密が漏れづらいこともメリットといえるでしょう。
ただし、オフィスに圧迫感が生まれ、窓側にブース型デスクを配置すると暗くなる、設置にコストがかかるといったデメリットがあります。
また、コミュニケーションが取りづらくなるため、個人の作業が多いオフィスであればおすすめです。

亀甲型・ブーメラン型

亀甲型とは、L字デスク(120度天板デスク)を主に用いるレイアウトのことです。
L字デスクはブーメランデスクという名称もあり、ブーメラン型レイアウトと呼ばれることもあります。
L字デスクは、記号の「<」のように、角度が付いたおしゃれな形状をしているのが特徴です。
デスク同士をくっつけても、従業員が向かい合うことがなく、集中力を保ちやすいというメリットがあります。
それでいて距離が近いため、コミュニケーションが取りやすいこともメリットとして挙げられるでしょう。
ただし、デスクが大きく、1人当たりの占有スペースが広くなってしまいます。
また、デスクの特殊な形状から、動線設計が難しいこともデメリットとして挙げられます。

グリッド型

グリッド型(グリッドレイアウト)とは、オフィスを格子状の「区画(グリッド)」で区切って配置する、効率を重視したレイアウトのことです。
区画には機能や役割を持たせ、パズルのように当てはめてレイアウトを作ります。
機能や役割を重視するため、区画内であれば、デスクの種類や向きなどを問わずに配置するのが特徴です。
自由度の高さがありながら、見えない格子状の区切りがあるため、見た目に整然とした印象になるというメリットがあります。
また、再度オフィスのレイアウトを変えるときには、区画ごと入れ替えるため、整った印象と、区画に求められる機能や役割をキープ可能です。
ただし、人がデスクの配置に合わせるタイプのオフィスレイアウトのため、各人が動きやすい効果的な動線が作りづらいことはデメリットといえるでしょう。
また、区画で分けるため、1つの島を長くしづらいこともデメリットとして挙げられます。

ユニバーサル型

ユニバーサル型(ユニバーサルレイアウト)は、デスクを均一に配置するレイアウトのことです。
対向型や同向型、背面型のようにデスクを並べますが、上長席を設けず、島の長さは均一です。
例えば、4~5人が座れる同じ長さ島を、オフィスに等間隔で配置します。
整然としたオフィスになり、「ユニバーサル(汎用)」の名称の通り、オフィスを問わず使いやすいというメリットがあります。
また、グリッド型のように区画に機能や役割を持たせないため、組織変更が多いオフィスでも対応できる柔軟さもメリットといえるでしょう。
しかし、動線やコミュニケーションの取りやすさなどは考慮しづらいレイアウトのため、注意が必要です。

自由型

自由型とは、上記のオフィスレイアウトにこだわらず、自由に作るレイアウトのことです。
多数の部署が、一つの広いオフィスにまとまっている場合に採用できます。
例えば、連携が必要な部署は対向型、クリエイティブな部署は背面型にし、集中できるようにブース型デスクや、リフレッシュ用カフェスペースを設けるといった形です。
部署の役割や、オフィスのおしゃれさ、ブランディングなど、さまざまなことを考慮して配置できます
ただし、部署による違いが不公平感につながったり、レイアウト次第で統一感を欠いた印象になってしまったりといったデメリットがあります。
また、さまざまなレイアウトを組み合わせるため、動線を考える難易度は高く、ある程度のスペースがないと実現しづらいでしょう。

 

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オフィスの主な運用方法

オフィスレイアウトに関わる「運用方法」とは?

オフィスレイアウトを変更するのであれば、同時に考えたいのがオフィスの運用方法についてです。
ここでは、オフィスの主な運用方法についてご紹介します。

固定席

固定席とは、座席に座る人が固定されている運用方法のことです。
毎回同じ人が同じ座席に座るため、部署で分けることが多い対向型、背面型、縦横型などと相性が良い運用方法といえます。
固定席は部署内での報連相がしやすく、席替えがない限り座席の位置が変わらないため、新入社員も慣れが早いといったメリットがあります。
使用するパソコンは、オフィスの防犯がしっかりしていれば自席に置いておけるため、ノートだけでなくデスクトップを選択肢に入れられることもメリットです。
ただし、自由度は低く、新鮮味を持たせ辛い、自席の位置に不満がある人は席替えを待たなければならないなどのデメリットがあります。

フリーアドレス席

フリーアドレス席の例

フリーアドレス席とは、座席を固定しない運用方法のことです。
先着順あるいは予約制(ホテリング)で、空いている座席や、好きな座席に座って作業できるのが特徴です。
仲の良い従業員同士で近くに座ってモチベーションを高めたり、コミュニケーションが必要な従業員同士がまとまって作業効率を高めたりできるのがメリットといえます。
ただし、座席の移動が前提のため、使用できるのはノートパソコンに限られます。
また、業務開始と終了時に、ノートパソコンの設置や撤去作業があることはデメリットといえるでしょう。
ノートパソコンの管理方法についても、持ち帰るか社内で保管かなど、規定する必要があります。
近い座席を確保できなければコミュニケーションが取りづらい、配置によっては他部署の人にパソコンのデータが見られやすいといった、セキュリティ上の問題も考えられます。

グループアドレス席

グループアドレス席とは、固定席とフリーアドレス席の折衷案的な運用方法のことです。
例えば、部署ごとに割り当てられている島があり、その島内であれば、どの座席でも座って良いというような運用をします
固定席とフリーアドレス席、双方のメリットを取り入れられる運用方法といえるでしょう。
フリーアドレス席のデメリットとして挙げられた、座席がばらけることによるコミュニケーションの取りづらさ、他部署の人にパソコンを見られるといったセキュリティ問題もある程度解決できます。
ただし、固定席のようにパソコンを置いたままにはできず、フリーアドレス席ほど座席を選ぶ自由度は高くないなど、デメリットもあります。
島が広く、座席を選ぶメリットがある場合に採用したい運用方法といえるでしょう。

ABW

ABWは、「Activity Based Working (アクティビティ ベースド ワーキング)」の略語です。
「活動に合わせた働き方」のような意味で、現状に合わせて、働く場所や時間を変えられることを指します。
フリーアドレス席がオフィス内のどの座席でも座れるのに対し、ABWは、社外の座席までを含めているのが特徴です。
より良い環境で仕事を進めるためであれば、カフェやサテライトオフィス、自宅も座席として扱って良く、時間も縛りません
現在は多様な働き方が求められており、既存の働き方では人材のポテンシャルを引き出せないことがあります。
そのようなとき、働き方全般を見直してABWを取り入れることも検討してみると良いでしょう。

オフィスレイアウトを作り始める前に確認したいこと3つ

オフィスレイアウトの基本になる3つの事柄

実際にオフィスレイアウトの変更をおこなう前に、ゾーニングや寸法、動線といった事柄についても知っておきましょう。

ゾーニングとは?

オフィスのレイアウトを考える前に、ゾーニングから始める必要があります
ゾーニングとは、オフィス全体を、セキュリティレベルでゾーン分けする作業のことです。
例えば、出入口付近には、来客対応がスムーズにおこなえるように、受付や応接スペースが必要です。
ただし、セキュリティを考えると、来客から見える位置にパソコンは置けず、声が聞こえる位置に会議スペースを設けることはできません。
上記のようにセキュリティを考慮してオフィス全体をゾーンで分け、面積配分をおこなっていきます。
なお、面積配分の目安は、執務室は55%、共有スペース14%、情報管理スペース10%、休憩スペース7%、通路スペース6%、役員スペース6%、収納スペース2%ほどです。

寸法とは?

従業員が業務を円滑に進められるように、オフィスに関する寸法も捉えておく必要があります。
寸法とは、基準にできる長さのことで、通路幅や作業スペースなどが関わってきます。

通路幅の寸法

例えば、移動しやすい通路幅は、建築基準法の廊下幅を基準にできます
建築基準法第百十九条により、オフィスのようなビルの廊下幅は、下記のように定められています。

「病院における患者用のもの、共同住宅の住戸若しくは住室の床面積の合計が百平方メートルを超える階における共用のもの又は三室以下の専用のものを除き居室の床面積の合計が二百平方メートル(地階にあつては、百平方メートル)を超える階におけるもの」

  • ・両側に居室がある廊下における場合一・六m
  • ・その他の廊下における場合一・二m

上記を踏まえると、下記を通路幅の寸法として考えることができます

通路の種類 通路幅の寸法目安 具体例
余裕を持たせるべき通路 1600mm以上 ・多くの従業員が利用するメイン通路
・座席の後ろが通路で、棚や扉などがある場合
など
2人がすれ違う通路 1200mm以上 ・島の間の通路
・座席の後ろが通路の場合
など
主に1人が通る通路 600mm以上(上記の半分) ・デスクと壁の間の通路
・座席の後ろが主な通路でない場合
など

参考:e-Gov 法令検索「建築基準法施行令

作業スペースの寸法

また、一人当たりの従業員に必要なスペースは、事務所衛生基準規則第二条によって下記のように定められています

「事業者は、労働者を常時就業させる室(以下「室」という。)の気積を、設備の占める容積及び床面から四メートルをこえる高さにある空間を除き、労働者一人について、十立方メートル以上としなければならない。」

上記を参考に、一人当たりの従業員に必要なスペースを考えると良いでしょう。
体積は「縦×横×高さ」で求めることができ、オフィスの天井の高さを基準にすれば、縦と横のスペースも割り出すことが可能です。

例えば、オフィスの天井の高さは、建築基準法第二十一条により2.1m以上と定められています。
そのため、2.1mのオフィスなら、「縦×横×高さ2.1m=10立方メートル」と当てはめることができます。
10立方メートルを2.1mで割れば、「縦×横」という一人当たりに割り当てるべき面積が、約4.76平方m(約1.40坪)とわかります。
他にも、天井の高さは2.5mや2.8m、3.0mなどがあり、目安は下記の通りです。

天井の高さ 一人当たりの作業面積
2.1m 約4.76平方m(約1.40坪)以上
2.5m 約4.00平方m(約1.20坪)以上
2.8m 約3.57平方m(約1.07坪)以上
3.0m 約3.33平方m(約1.00坪)以上

参考:e-Gov 法令検索「事務所衛生基準規則
参考:e-Gov 法令検索「建築基準法施行令

動線とは?

動線とは、人や物の移動経路を線で表現したものです。
例えば、「従業員Aさんは、オフィスの出入口から自席までどのように移動するか」を経路で表します。
他にも、自席から上長席へ向かう経路、複合機や休憩スペースへ向かう経路など、快適な移動と使い勝手を実現できるように線を作っていきます。
このような動線を考えなければならないのは、移動しづらいと業務に差し支え、従業員のストレスにつながるためです。
動線が重なりやすい場所は、通路幅を変える必要があります。

基本的に一人が移動する程度の通路であれば、寸法の600mm以上を採用すると良いでしょう。
人がすれ違うことが予想できる通路は1200mm以上、頻繁に人が通るメインの通路は1600mm以上のように、寸法を踏まえていくのがおすすめです。

おしゃれで実用的なオフィスレイアウトを作るポイント

オフィスレイアウト作りのポイントとは?

おしゃれで実用性の高いオフィスレイアウトを作るためには、ポイントを押さえることが大切です。
ポイントは主に5つです。

基本となるコンセプトを固める

オフィスレイアウトを作る前に、デザイン全体に影響を与える基本コンセプトを固めましょう
基本コンセプトという軸が固まっていないと、全体の印象が乱雑になってしまうためです。
オフィスをどのように変えるべきか、オフィスにどのような不満があるかなど、オフィスレイアウト変更で叶えたいことを具体的にまとめます
例えば、「会社をブランディングしたい」という目的があれば、コーポレートカラーを主軸にすべきと、色合いの方向性が固まるはずです。
また、目的が「社内コミュニケーションを活性化させたい」であれば、コミュニケーション重視のレイアウトを選ぶことができるでしょう。
他にも「おしゃれなオフィスを目指したい」という目的に合わせて、内装やオフィス家具をおしゃれなカフェ風や海外風にすることも検討できます。
固定席やフリーアドレス席など、運用方法も踏まえて、どのようなオフィスにすべきかを決めていきます。

従業員に合ったオフィスレイアウトを追求する

実用性を高めるのであれば、オフィスレイアウトは従業員に合ったものも検討しましょう
従業員一人ひとりが作業しやすいよう工夫すれば、業務効率の向上が図れます。
例えば、執務室の面積に余裕があるなら、下記を検討してみてください。

  • ・作業用のブース型デスク
  • ・ミーティングスペース
  • ・カフェスペース

カフェスペースの例

作業用のブース型デスクは、邪魔されることなく、集中して大切な作業をおこなえます。
集中力が問われる職場では、従業員のために1~2個を導入するのも手です。
ミーティングスペースはコミュニケーションを促進できるため、連帯感や報連相のしやすさが大切な会社に合っています。
カフェスペースがあれば、従業員のストレス軽減やリラックスを促し、作業効率を高めることができるでしょう。
ストレス軽減やリラックス効果は、植物の設置や、オフィス全体の色合い、素材の質感などでも狙うことができます。

場合によっては、アンケートによって従業員の意見も取り入れ、実用性の高いオフィスを目指してみてください
ただし、従業員の意見をそのまま採用するのではなく、必要に応じて取捨選択することが大切です。

法令に合致しているかどうかも大切

オフィスレイアウトを決める際は、法令を確認することも大切です。
労働安全衛生法や建築基準法、消防法など、さまざまな法令がオフィスレイアウトに関わってくるためです。
例えば、下記の事柄が記載されています。

法令の名称 オフィスレイアウトに関わる部分
労働安全衛生法 オフィスの通路、床面、階段等の保全、換気、採光、照明、保温、防湿など
建築基準法 オフィスの廊下の幅、敷地内の避難上及び消火上必要な通路、非常用の進入口など
消防法 オフィスの避難経路、消火設備や警報設備、避難設備など

参考:e-Gov 法令検索「労働安全衛生法
参考:e-Gov 法令検索「建築基準法施行令
参考:e-Gov 法令検索「消防法施行令

これらの法令を順守できないオフィスレイアウトにしてしまった場合、罰則が設けられていることもあるため、注意が必要です。

感染症対策が求められることも

感染症対策が、継続的に求められるオフィスもあります
風邪やインフルエンザはもちろん、5類感染症に移行したとはいえ、コロナのような感染症は、警戒したいものです。
感染症にかかると、熱や咳、倦怠感などがあり、最悪の場合もあり得ることから、業務や日常生活に差し支えます
そのため、感染症対策として、パーティションでデスクを仕切ったり、密閉空間を減らしたりする工夫が求められます。
また、空気が流れるように物を配置したり、デスク同士はなるべく離して設置したり、マスク着用ルールなどを設けたりといったことも必要です。

おしゃれさと実用性を考えてオフィス家具を選ぶ

オフィスのレイアウトを決める際、オフィス家具は重要な役割を果たします
コンセプトに合わせれば、オフィス家具一つでもおしゃれな印象が作れるためです。
低予算でオフィスを変えたい場合は、オフィス家具の一新だけでもぜひおこないましょう。

ただし、オフィス家具の中でも、特にデスクは寸法や動線など、実用性に大きく関わるため、慎重に選ぶことが大切です。
例えば、L字デスクはおしゃれな印象ですが、スペースを取るため、狭いオフィスに適していません。
個別のデスクは一人ひとりが快適に使いやすいですが、従業員が増えたらその分購入が必要で、従業員が減った場合は他の用途に使えないといった不便さがあります。
ロングデスクは、従業員の増減に合わせて使える、余ったらミーティング用にも使えるといったメリットがありますが、個人個人の快適性は下がるのがデメリットです。
頻繁に部署が変わるオフィスなら、移動しやすいキャスター付きデスク、健康促進をするなら座り姿勢と立姿勢を入れ替えられる昇降デスクなども検討しましょう。

エントランスを重視する

外部から見たおしゃれさも考えて、エントランスには力を入れましょう
エントランスは、取引先やお客様などがまず目にするため、会社の看板といっても良い場所です。
企業の印象を左右するため、外部の方が見る場所は、できる限り見栄えを整えてみてください
例えば、天井や壁、床などの色や質感は、高級感やコーポレートカラーなどを重視します。
また、企業名を印象付けるために企業ロゴや植栽の配置など、会社のイメージを高めるような工夫をしましょう。
他にも、来客時に見られる場所は、受付窓口、応接室や会議室などが挙げられます。
これらにも力を入れることはもちろん、面積配分の際は、圧迫感が感じられないように広めにしても良いでしょう。

美観を維持できるように仕組みを作る

オフィスが、そのおしゃれさと機能を維持できるよう、仕組みを作ることも大切です。
例えば、書類整理に関するルールを作ると良いでしょう。
増え続ける書類は、保管期間を定め、保管期間を経過している書類は破棄するといった、わかりやすいルールを作って運用するのがおすすめです。
また、オフィスの運用で、使用頻度の低いものと高いものが見えてきます。
使用頻度が低いものは倉庫に移動させる、全く使わないものは破棄するルールを定めると良いでしょう。
また、使用頻度が高いものは、取り出しやすく、物品のサイズに合った収納用品を購入します。
従業員が探す時間を省くためにも、定位置を決めて管理し、場合によっては定位置で管理するための便利グッズも購入してみましょう。

TOMITA株式会社のオフィスレイアウト事例

ここでは、TOMITA株式会社が実際に手掛けた、オフィスレイアウトについてご紹介していきます。

TOMITA株式会社事務所改装工事

TOMITA株式会社は、自社で改装工事をおこなっています
改装工事では、セキュリティを考慮し、共有スペースと執務室スペースを切り分けるゾーニングをおこないました
空間の間仕切りに硝子を採用したことで、吹き抜けのような「抜け感」が生まれ、広さを感じる作りになっているのが特徴です。
共有スペースには、営業許可を取得している置き型カフェブースを設置致しました。
カフェブースは、プロジェクター、ピクチャ―レール、音響などを完備し、レンタルスペースとしても展開しています。
敢えて社外の方に利用して頂き、交流を深めるスペースとしても活用しています。

また、内装デザインにも大きく手を加えました
例えば、高架下で天井が高く、コンクリートの壁や柱などが剥き出しですが、そこに落書きしてある文字やイラストも融合させ、風合いとして活かしています。
オフィスや店舗内装をデザインする会社の「見せるオフィス」としての役割を持たせるため、さまざまなマテリアルやデザインを使用しています。
実際のオフィスをショールームのように参考にできるため、お越しの際は、ぜひチェックしてみてください。

TOMITA株式会社事務所改装工事 施工事例の詳細はこちらをご覧ください。

株式会社アーリーエステート

株式会社アーリーエステート様は、設計から施工までを担当致しました
ロードバイク好きのオーナー様のために、自転車で出入りしやすいオフィスを提案させて頂いています。
また、オーナー様が気に入られた自転車を壁に飾れるようにしたことも、工夫の一つです。
無駄を削ぎ落してスタイリッシュに仕上げられたロードバイクは、見る人にインパクトと、おしゃれな雰囲気をオフィスに与えてくれます。
オフィスも自転車に合わせ、出入口の鉄扉も内装空間に合わせ塗装を施し、全体的にスタイリッシュですっきりとした空間と致しました。

株式会社アーリーエステート 施工事例の詳細はこちらをご覧ください。

株式会社ライズアップ 本社

株式会社ライズアップ様は、本社ビルオフィスの設計、施工に関わらせて頂きました
愛知県名古屋市に拠点を構える警備会社様で、オフィスには当然ながら、深夜勤務の従業員の方もいらっしゃいます。
そのため、仮眠できる仮眠室を完備しました。
また、オフィスの一部には、「フェイクグリーン」で外の空間のようなフロアーを提案しています。
夜でもオフィス内にいながら緑を感じられ、リラックスできるような空間を意識してオフィスレイアウトを作りました。

株式会社ライズアップ 本社 施工事例の詳細はこちらをご覧ください。

テルース法律事務所

テルース法律事務所様は、設計から施工まで関わらせて頂きました
弁護士事務所の内装工事でしたので、まず士業の方が集中して業務できることに配慮し、空間づくりをおこないました。
来客されるお客様との打ち合わせスペースは相談しやすさを重視し、緊張しにくいお色味や空間の広さに配慮し提案しています
エントランスも、安心できるお色味を取り入れながら、素材により上質さを演出しています。
個人情報を扱う弁護士事務所だからこそ、セキュリティにも一層配慮し、安心してお仕事をして頂ける空間としました。

テルース法律事務所 施工事例の詳細はこちらをご覧ください。

オフィスレイアウトはTOMITA株式会社にご相談ください

オフィスレイアウト次第で、従業員のモチベーションや業務効率を高めることができます。
しかし、おしゃれで使い勝手の良いオフィスレイアウトは、ゾーニングや寸法、動線など、さまざまなことを考える必要があります。
大掛かりな内装工事をするオフィスほど、失敗はできずハードルは高いといえるでしょう。
TOMITA株式会社は、オフィスや店舗、さまざまなリフォームやリノベーションを手掛けてきた実績があります。
設計から施工まで手掛けるため、お客様の要望をしっかり取り入れながら、プロの目線で快適なオフィスレイアウト作りをお手伝いすることが可能です。
現在、オフィスのレイアウトでお悩みの方は、ぜひTOMITA株式会社にご相談ください

 

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