2025/03/17
レトロカフェの内装とは?種類や内装作りのポイント、施工事例まで詳しく解説

レトロカフェを開こうと思ったとき、頭を悩ませるのは、その内装でしょう。
レトロカフェと一口にいっても、その種類はさまざまです。
よく知らないまま内装を決めると、どの年代にも響かないものになってしまい、集客やリピートが望めないことがあり得ます。
この記事では、レトロカフェの魅力や種類、内装作りのポイントなどについて、詳しくご紹介します。
目次
レトロカフェの魅力と特徴
レトロカフェとは、古き良き時代を思わせるレトロ感のあるカフェのことです。
主に、平成レトロ、昭和レトロ、昭和モダン、大正モダンの4つに分けることができます。
当時を知る世代にとっては、ノスタルジックな雰囲気に浸り、思い出深いひと時を過ごせる場所です。
当時を知らない世代にとっては、テレビや映画などでしか見たことがない非日常感を満喫でき、エモさや可愛さなどが感じられる場所となっています。
世代を超えて、さまざまな人に愛されることから、根強い人気があるカフェ形態といえるでしょう。
カフェや喫茶店で違いはある?
現在は、カフェと喫茶店に大きな違いはありません。
食品衛生法が改正される2021年6月1日以前には、カフェは飲食店営業許可、喫茶店は喫茶店営業許可と、取得する営業許可証に違いがありました。
喫茶店営業許可は、アルコールの提供ができず、調理は加熱したもののみといった制限があります。
しかし、現在は法的な区別がされておらず、どちらも飲食店営業許可が必要です。
飲食店営業許可があれば、アルコールや料理などを提供しても良く、名称はカフェでも喫茶でも、どちらを使っても構いません。
純喫茶とはどう違う?
店舗の名称にはカフェと喫茶店どちらを使っても良いですが、「純喫茶」のような名称を使う場合は注意が必要です。
昔はさまざまな形態のカフェや喫茶店があり、その中で純喫茶は、コーヒーのおいしさを味わう場所として知られていたためです。
純喫茶では、コーヒーのお供として既製品のビスケットやクッキーなどは提供します。
しかし、店内で調理した料理やアルコール類は提供せず、お客様とマスターの距離が近いのが特徴です。
そのため、純喫茶とするのであれば、当時の雰囲気を大事にして、店内で調理した料理やアルコールなどは提供しない方が良いでしょう。
レトロカフェの種類、内装の違い
レトロカフェは、大きく4種類に分けることができ、その内装に違いがあります。
ここで、4つのレトロカフェの特徴について見ていきましょう。
平成レトロ
平成レトロとは、1980年代~2000年代、昭和後期から平成初期頃の流行を取り入れたものを指します。
令和になって流行しだしたもので、レトロブームの中では新しい部類に入ります。
平成レトロなレトロカフェを目指すのであれば、平成初期に流行していたフレンチスタイルのカフェを目指すのが基本です。
フレンチスタイルは、生豆を数年寝かせた深煎りコーヒー、布製ハンドドリップとガラス製のコーヒーデカンタ、磁器のデミタスカップ、フランスの田舎風のインテリアなどを扱うスタイルのことです。
当時流行していた、ガラケーやたまごっち、写ルンです、プリクラなどのアイテム、ポップなテイストのキャラクターグッズやファンシーグッズなどを展示するのも選択肢といえるでしょう。
メニューには、ティラミスやベルギーワッフル、マカロンなど、平成初期に流行ったスイーツを取り入れてみると、より懐かしい雰囲気を出せるはずです。
昭和レトロ
昭和レトロは、1950年代~1970年代、昭和中期頃の流行を取り入れたものを指します。
昭和を懐かしむ昭和レトロブームは2000年頃から始まり、今もなお続くトレンドの一つとなっています。
X世代が僅かに知っている古き良き時代のカフェであり、Z世代にとってはほとんど創作物でしか知らない非日常感のある新鮮な空間となっています。
内装は、レコードや大きな壁時計、アンティーク家具やインテリア、レトロ食器などを置いた純喫茶風を目指すのが定番です。
下町的な雰囲気を目指し、当時のおもちゃや映画ポスター、注目が集まっていた万博のグッズやオリンピック関連グッズなどを展示するのもおすすめです。
メニューには、プリンアラモード、ナポリタンやピザトーストなどの軽食、ホットケーキやクリームソーダなどを置くことも検討してみましょう。
昭和モダン
昭和モダンは、1920年代~1940年代、昭和初期頃の流行を取り入れたものを指します。
モダンは「現代的」や「近未来的」を意味する言葉で、昭和初期の人たちにとって最新のものが取り入れられていました。
和洋折衷なデザインが特徴的で、和風建築に、格式の高さが感じられる西洋家具やインテリアを組み合わせて使用しているのが特徴的です。
赤や青のカーペットが敷かれ、高級感を演出されていることもあります。
また、当時フランスから渡ってきた新しいアート形式、「アール・ヌーヴォー」や「アール・デコ」などを取り入れた装飾品を使っているのも特徴の一つです。
メニューは、当時のカフェで振る舞われたカレーライス、オムライス、カツレツなど洋食メニューを中心に検討してみると、よりノスタルジックな雰囲気を演出できるでしょう。
大正ロマン(大正モダン、大正レトロ)
大正ロマン(大正モダン、大正レトロ)は、1910年代~1920年代、大正から昭和初期という僅かな期間の流行を取り入れたものを指します。
大正ロマンは、昭和モダンと時期が被っており、和洋折衷ということも共通しているため、昭和モダンに含まれることもあります。
しかし、大正ロマンと呼ばれた当時は、「欧米文化が受け入れられ始めた時期」ということがポイントであり、特徴といえるでしょう。
着物に西洋の傘や帽子が取り入れられるなど、ファッションが徐々に西洋化していき、洋食中心のカフェやレストランが発達したのもこの頃といわれます。
そのため、床材や壁などに和風のテイストが色濃く残されているものの、家具やインテリアは西洋風というように、西洋文化が入ってきたばかりの「変化」が感じられるデザインにすると雰囲気が出ます。
メニューに軽食を用意するなら、「大正の三大洋食」と呼ばれていた、カレーライスやとんかつ、コロッケなどのメニューを取り入れることも検討してみてください。
レトロカフェの内装でこだわるべきポイント
レトロカフェの内装を作るにあたって、
ここでは、レトロカフェの内装を作るにあたってこだわるべき5つのポイントをご紹介します。
照明
レトロカフェは、やさしさや温かみを感じさせる照明を用意する必要があります。
現在ではどこでもLED照明が使われていますが、かつては白熱電球や蛍光灯といった照明が使われており、一般的なLED照明とは色味(色温度)に違いがあるためです。
LED照明は2010年頃から普及しており、一番新しい平成レトロでも1980年代~2000年代と、LED照明の普及以前となります。
特にレトロ感のある白熱電球は、やさしさや温かみを感じさせる色味で、約2700~3500 Kの「電球色」や「温白色」です。
そのため、LED照明の色味は、電球色や温白色を選ぶことを心掛けてみてください。
特に電球色は、オレンジがかった色合いで、ノスタルジックな感情を引き出してくれる他、リラックス感や居心地の良さを感じさせてくれます。
照明のデザインに、レトロらしさを演出できるアンティーク調やレトロ調を選ぶことも選択肢です。
ムードを演出できる吊り下げ型のペンダントライトや、壁や柱などに取り付けるブラケットライトなども、内装によっては検討してみましょう。
床材
レトロカフェの床材は、暖色系やくすみカラーなど、落ち着いた色合いにする必要があります。
レトロカフェは、たとえ新しく開店したばかりでも、「昔ながらの喫茶店」を演出することが欠かせないためです。
落ち着いた色合いは、時間の経過や使い込まれた印象を感じさせ、ノスタルジックな雰囲気や高級感を演出できます。
一方で、新しさが感じられる床材や、近年流行しているデザインの床材などにすると、レトロカフェらしさが損なわれてしまいます。
そのため木材は、新しさを感じさせる白い木材よりも、ダークブラウンのような濃い茶色の木材を選ぶのがおすすめです。
石材であれば、くすみカラーのレトロ調タイルや、落ち着いた色のレンガなどを使うと良いでしょう。
大正ロマンを目指したレトロカフェであれば、木材の床材の上に、赤い絨毯を敷くことも選択肢に入ります。
壁材
レトロカフェの壁材も、床材と同様の理由から、落ち着いた色合いにすることが大切です。
そのため、ダークブラウンの木材、落ち着いた色のタイルやレンガなどが候補となります。
ただ、壁材の全面張り替えは費用がかかるため、壁紙を使うのもおすすめです。
腰壁として、腰の高さほどまでをダークブラウンの木材にして、上半分は白やベージュ、ダマスク模様の壁紙といった組み合わせなら、シンプルながら味わい深い、レトロカフェらしい配色にできます。
壁紙を全面に採用するなら、木材調やタイル調、レンガ調など、レトロカフェを意識した壁紙を検討してみてください。
予算が浮けば、扉や窓、壁に設置する絵画やポスターなどに予算を回せます。
使用するガラスも、明治時代に海外から入り始めた「曇りガラス(すりガラスや型板ガラスなど)」を選ぶと、レトロカフェらしい雰囲気の演出に役立ちます。
家具・インテリア
レトロカフェの家具やインテリアは、特に落ち着いた色を取り入れて、ノスタルジックな雰囲気を演出しましょう。
床や壁がレトロな雰囲気でも、お客様が一番接する椅子やテーブルなどが新しいものだと、雰囲気を壊してしまうためです。
基本的に、椅子やテーブルにはダークブラウンのようや濃い茶色や、黒みが強い木材を使用し、金属部分は目立たないものを選んでみてください。
床や壁と同じ色合いであれば、統一感を持たせることもできます。
布張りの椅子やソファはレトロ感を強め、布は深みがある赤や青など、クラシックな色合いを選ぶとアクセントになります。
布張りの椅子やソファを取り入れるのであれば、高級素材のベルベットや、安価で代替しやすいベロアなどがおすすめです。
インテリアには、アンティーク調やレトロ調など、レトロカフェがテーマとしている年代のものを積極的に取り入れてみてください。
レイアウト
レトロカフェにぜひ取り入れたいレイアウトが、カウンター席です。
昔ながらのカフェにありがちなカウンター席は、懐かしさを感じさせるためです。
カウンター席は、お客様がコーヒーを淹れる店員の姿やコーヒーの香り、店員との会話などを楽しめることから、人気があります。
レトロカフェには、「カウンター席で店員さんとコミュニケーションを取ってみたい」という需要が少なからずあるため、カウンター席は検討して損はないでしょう。
また、一人でも気兼ねなく座れるため、昨今のおひとり様需要を狙えるメリットもあります。
ただし、感染症を避けるために、カウンター席は間隔を空けて座れるようにし、店員との距離が近くなり過ぎないよう工夫が必要です。
他には、お客様がレトロカフェの雰囲気に浸れるよう、圧迫感がなくリラックスできるスペースを設けることも検討しましょう。
ただし、回転率に関係するため、席数は慎重に決める必要があります。
レトロカフェの内装が完成するまでの主な流れ
ここでは、レトロカフェの内装が完成するまでに、どのような流れで進めれば良いのか、具体的にご紹介していきます。
コンセプトの設計
レトロカフェの内装作りは、コンセプトの設計から始める必要があります。
漠然とレトロカフェらしい内装にするだけでは、お客様を満足させられず、集客やリピートが期待しづらいためです。
コンセプトの決定には、下記を突き詰めて考えることが大切になります。
- ①見込める・来て欲しいお客様の年代や性別、収入など
- ②お客様が「何を目的にこのレトロカフェにやってくるのか?」という目的
例えば、付近に若者が集まる商業施設があれば、若い世代が見込客と設定できます。
Z世代のような若い世代には、昭和レトロが支持されやすいといわれるため、昭和レトロが選択肢です。
さらに、若い世代の中でもSNSを利用している女性をターゲットに定めるなら、お客様には「SNSでの話題集め」という目的があると考えられます。
上記を踏まえると、内装は「SNS映えを重視した昭和レトロ」で、若年層は収入が多くないためメニューはお手頃価格にし、その分回転率を気にする必要があるなど、コンセプトが固まります。
他にも、「一人で日常を忘れてゆっくりできるレトロカフェ」、「店員や友人とコミュニケーションを取れるレトロカフェ」など、さまざまなコンセプトを設定できます。
お客様の年代や性別、目的などをもとに、コンセプトを定めてみてください。
業者の選定・問い合わせ
次に、レトロカフェの内装を手掛けてくれる業者を選び、問い合わせへと進みます。
業者と一口にいっても、得意分野も、実力もさまざまです。
そのため、良さそうな業者を見つけてもすぐに問い合わせるのではなく、業者のホームページや口コミサイトなどをしっかり調べることが大切になります。
具体的には、カフェやレトロカフェを手掛けた実績があり、センスの良さを感じられたり、口コミで評価されていたりと、依頼したいと思える魅力があるかを見ましょう。
また、問い合わせる際には、どのようなデザインにしたいか、予算はどの程度かなど、できる限り詳細を伝えるのがおすすめです。
具体的かつ詳細な内容にすることで、そのデザインを実現できるかがわかり、業者が出す見積もりも正確なものに近付きます。
業者と内容を具体化・依頼へ
業者の対応が良ければ、その業者と内容を具体化し、依頼するステップに入りましょう。
まずは、その業者と予定を合わせて、現地調査や打ち合わせなどをおこないます。
打ち合わせでは、現状と予算を考慮して、内装材に何を使うか、どのような配色や照明が良いか、理想とするレイアウトやコンセプトは何かなどを決めていきます。
その後、2~3週間程度では、概算見積もりや素材のサンプル、平面レイアウトや、イメージプランボード、施工のスケジュールなどが業者から提案されるはずです。
業者の提案した内容が、ご自身の伝えた通りになっているか、予算内で収まりそうかなどを詳しく確認し、納得できたら業者との工事契約へ進みましょう。
認識に相違がないようにさまざまな確認を挟みながら、問題がなければ着手金を支払って、業者は着工へと進みます。
後は規模によるものの、1~2ヶ月程度で内装工事が完了するので、完了金を支払えば引き渡されるのが主な流れとなります。
知るべきレトロカフェの内装工事費用について
レトロカフェの内装を作る上で、気を付けたいのが内装工事の費用です。
ここでは、レトロカフェの内装工事費用の目安や、費用を抑えるためのポイントについて見ていきましょう。
内装工事費用の目安は?
レトロカフェの内装工事にかかる費用は、坪単価10〜50万円ほどが目安のため、下記のように計算できます。
計算例
- ・10坪…100~500万円
- ・20坪…200~1000万円
- ・30坪…300~1500万円
ただし、依頼する業者や工事の規模などによって、費用は変わる点に注意が必要です。
また、居抜き物件は、残された家具や厨房設備などを再利用できるため費用を抑えられますが、スケルトン物件は一から全て揃えるので、費用が高くなりがちです。
さらに、高価な内装材を使ったり、高価な家具やインテリアなどを購入したり、業者に作ってもらったりする場合には、予算をオーバーしてしまうこともあり得ます。
内装工事費用を抑えるためには?
レトロカフェの内装工事費用を抑えるために、さまざまな工夫をしましょう。
レトロカフェは、通常のカフェよりもこだわる箇所が多く、費用が高くなりがちのためです。
開業後の資金も残さなければならないため、節約はしておくべきといえます。
例えば、スケルトン物件よりも、多くの部分を再利用できる居抜き物件がおすすめです。
また、店舗の内装全てを変更する必要はないため、お客様から見えない部分は手を加えない、あまり見られないところは安い内装材を使うなどすると節約できます。
さらに、中古の厨房設備や家具、インテリアなども活用して、高くなりがちな内装費用を抑えてみてください。
ノウハウや実績がある業者であれば、予算内で抑えるための提案もしてくれるため、業者選びも大切になります。
TOMITA株式会社のレトロカフェ施工事例
ここでは、TOMITA株式会社が手掛けた、レトロカフェの施工事例を3つご紹介します。
レトロカフェを含む、飲食店・カフェの施工事例については、こちらからご覧いただけます。
NERAB(I)新装工事
NERAB(I)様は、北欧のコンセプトを取り入れたレトロカフェです。
オーナー様が見つけてくださった、素敵な昭和レトロの居抜き物件に新装工事を施しています。
オールドとニューのバランス
物件の壁やタイル、塗装や既設品などは、今はあまり見られない珍しい仕上げで、古めかしくも懐かしい雰囲気を持っています。
一方、オーナー様の希望で仕上げたカウンターやタイル、塗装などには、新しい雰囲気があったため、オールドとニューの馴染ませ方に気を付けました。
特にコーヒー&ビアスタンドの顔となるカウンターのデザインは、天板に相性の良いテラゾーを使用し、既設の古びた内装との馴染ませを意識しています。
オーナー様が集められた北欧のアンティーク家具やインテリアを飾るため、レイアウトや色の組み合わせも考慮しました。
2箇所のトイレのカラーリングにも、北欧のアンティーク食器からカラーを選定し、統一感を与えています。
開放感を与えるオープンウィンドウ計画
オーナー様が「絶対にやりたい」と仰っていた、オープンウィンドウも実現させました。
オープンウィンドウとは、引いたり折りたたんだりすることで、大きく開ける窓のことです。
元々あった大きな窓枠を活かして施工したオープンウィンドウは、折りたたんで開けば開放感が生まれ、コーヒーの香りや店内の雰囲気を外に伝えてくれます。
また、閉じていても、大きな窓は外から店内の様子が見られるため、興味を持った方が入りやすい雰囲気づくりに貢献しています。
細やかな気配りでより快適な店内に
オーナー様と相談しながら、お客様がより快適に過ごせる店内を目指しました。
店内はそれほど広さがないため、開口部やカウンターなどに丸みを持たせたアール形状にすることで、狭さを感じさせない作りとしました。
また、天井や壁、床などに配線が露出していると、見栄えが悪く、より狭い印象になります。
そのため、厨房設備や音響設備はもちろん、オーナー様から施主支給を受けた設備機器まで、露出配線を全て避け、また後付けの手間がないようにしました。
四日市を盛り上げたいというオーナー様の想いと、高校生の頃よく通っていた地元の商店街に貢献したいという担当者の想いが重なり、素敵なカフェとなりました。
NERAB(I)の施工事例の詳細はこちらをご覧ください。
cafe サンモリッツ CACHEETE 新装工事
cafe サンモリッツ CACHETTE様は、都会の中に存在する隠れ家のようなレトロカフェです。
店内の既存天井・梁が低かったため、その低さを活かし、レトロで落ち着いた内装に仕上げました。
席はそれぞれにテーマを持たせ、カーテンで仕切れる半個室席、店主との会話を楽しんだり一人でゆっくりとコーヒーが飲めたりするカウンター席などがあり、お客様のニーズに応えられるレイアウトになっています。
また、店内に残されていた古い空調利用が必須となっていた課題には、内装の壁材に「カルクウォール」というスイスの天然漆喰を使用することで対応しました。
カルシウム純度91%という高品質なカルクウォールは、店内の湿気を吸放湿し、適度な湿度に保ってくれます。
カルクウォールは強アルカリ性のため、吸着したウイルスや菌の殺菌、匂いの元の分解など、より過ごしやすい店内環境を作ってくれることが見込めます。
アールの曲線を施した窓枠や、手が込んだ間仕切り壁の造作なども役立ち、令和に現れたどこか懐かしい大人の喫茶店となりました。
cafe サンモリッツ CACHEETE 新装工事の施工事例の詳細はこちらをご覧ください。
TRUNKCOFFEE coffee&craftbeer
TRUNKCOFFEE coffee&craftbeer様は、古い雑居ビルを一棟丸ごと改装する形で生まれたレトロカフェです。
雑居ビルの1~2階は、名古屋では高品質さで知られる「スペシャルティコーヒー」を提供するカフェスペースとなっています。
カフェスペースには、モールテックスやモザイクタイル、ネオン管照明などを設置し、外国のレトロカフェのような雰囲気に仕上げました。
天井にまで届く壁面緑化でダイナミックな空間を演出し、マテリアルにもこだわったことで、既製品では出せないオリジナリティ溢れた仕上がりになっているのが特徴です。
道行く人たちがコーヒーの良い香りに引き寄せられ、気軽に入れるように、フロントは引き戸で開放的にしています。
クラフトビールも提供するお店なので、ビールサーバーのメニューデザインといった細かいところまでご提案させて頂きました。
※施工当初、3~4階の一部は自社のデザインオフィスでしたが、現在は全てTRUNKCOFFEE様の使用となっています。
TRUNKCOFFEE coffee&craftbeerの施工事例の詳細はこちらをご覧ください。
レトロカフェの内装はTOMITA株式会社にご相談ください
この記事では、レトロカフェの魅力や種類、内装作りのポイント、内装作りの流れなどについて、詳しくご紹介しました。
レトロカフェは、大きく分けて4種類あり、そのどれもが違った魅力を持っています。
ご自身が目指したいレトロカフェがどれに当てはまるか、また、どのようなお客様に来て頂きたいかなど、コンセプトをしっかり定めて、内装を作り上げていってください。
また、理想のレトロカフェを作り上げるためには、内装を手掛ける業者の選定も大切です。
TOMITA株式会社は、レトロカフェを始め、さまざまなカフェ・店舗の内装を手掛けてきた実績を持っています。
レトロカフェを作ってみたいと考え、悩んでいる方は、ぜひTOMITA株式会社にご相談ください。